爺の登山小史 No50
冬の大山夏道を登ると、6合目付近から三鈷峰がカッコ良く見える。その左側のスカイラインには前から興味があった。あれを厳冬期に登りたい。きっと未だ見ぬペルーアンデスのネバドアルパマヨ(世界で一番美しい山と言われている)の頂稜を登ってる様な気分が味わえるに違いない。またまた悪い妄想癖が出てきた。登ったと言う話も聞かないし?未知の世界に対して、モチベイションが高まる。これを単独でやっつけてやろう。問題は取り付くまでのアプローチだ。地図と睨めっこした末、国際スキー場のリフトを利用して、宝珠尾根より阿弥陀滝の下まで下降すれば行けると考えた。日曜毎に挑戦したが下降地点が解らず、途中で行き詰ったり、阿弥陀滝の上に出たりと上手くいかない。1980年2月24日、3度目でやっと首尾よく滝の下に着いた。ラッセルで目指す北稜下部に取り付く。暫くで、両側が切れ落ちたナイフリッジとなり、馬乗りで突破。次はこのルートの核心部であるジャンダルムが立ちはだかる。左側は話にならず、右側急斜面も相当ヤバそうだ。リッジに凍りついた木の根があり、これに棄て縄を掛け、ザイルをダブルにセットして懸垂で下降。途中から反動をつけて振り子トラバースをしてジャンダルムの向こう側に首尾よく達した。後は三鈷峰の頂上まで、急峻な美しい雪稜が導いてくれた。
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スッキリした好ルートです。この記事を参考にルートを目指して、事故に遭われても、当方は一切責任を負えません。
by kikunobu111 | 2009-02-10 14:41 | ・爺の登山小史
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