爺の登山小史 No41 ヒマラヤⅡ
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3/23 出発の朝、2人のポーターさんが迎えにくる。小柄で痩せたおっさんだが、40kg近い荷物を、額に廻したベルト一本で支え、毎日歩いてくれた。我々も10数kgの背負子を担いで、日本人ポーターといった雰囲気だった。地元の人達で混み合う乗り合いバスで、カカニの丘を越え終点のトリスリバザールへ。(歩いて4日行程のシャルブーベンシの先まで今では車で一日で入れるが)。バナナの実る田園風景の中を、汗ビッショリになりトボトボ歩く。最初の宿は小学校の校庭で満天の星空を仰いでの野宿だった。翌日から登りが続く。トリスリ大峡谷の谷底を数百m下に見ながら、村から村へと続く道を進む。この道は昔からチベットとの交易に使われている街道なのだ。今度の旅は食事も現地調達と言う事で、奥に入るほど質素になって行った。一日三食全てが、茹でたじゃが芋に塩を振っただけという日もあって、この調子じゃ、ベースキャンプに着く頃には栄養失調で倒れるんじゃないかと不安になってきた。
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by kikunobu111 | 2008-12-06 16:32 | ・爺の登山小史
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