爺の登山小史 No12
この頃(昭和39~40年頃)の思い出に残る登山は、4月末、南アルプス「聖岳」~「荒川三山」の縦走だ。遠山川沿いのアプローチに丸一日かかり、二日目に聖小屋。ここで猛吹雪のため停滞。聖越えは雪庇に神経を尖らせた。
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後半天気は持ち直し、二軒小屋から、転付峠を越えて一週間の縦走を終えた。帰ってみたら、我々が聖岳で疲労凍死したとTVや新聞に出ていて、家族や学校は大騒ぎになっていた。(同年代の別グループが、あの猛吹雪の日に行動して、百間洞辺りで遭難したのが、間違われたのだ。)
 6月の谷川岳、一の倉沢では、アプローチの衝立岩テールリッジの逆層スラブで20mほど滑って、あわやヒョングリ滝転落寸前で停止。
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その後、南稜を登ってたら、目の前の4ルンゼで岩に挟まった2死体を救助隊が収容してた。やり方はいたってシンプルで、死体を蹴飛ばして落とすだけ。岩場を跳ね返りながらドスンドスンと落ちていく光景は、へー!?という感じだった。
by kikunobu111 | 2007-12-17 15:07 | ・爺の登山小史
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