2013年タイ南部クライミングと一人旅
3/12 未だ20代の頃、ネパールヒマラヤに行き、一か月近く雪と氷の中で辛い思いをした後、立ち寄ったタイでの夢の様な南国体験が、俺を完全なタイ恋病にしてしまった。北海道も九州も(大分以外は)行ったことが無いのに、タイは南から北まで(東北部を除いて)何度も訪れた。今回の主目的は、日本人も殆ど訪れてないであろう南部・アンダマン海のラオ・リアン島で岩登りを楽しんで、その後マレーシア国境辺りを一人旅しようという計画だ。クラビーまで飛行機を使い、バスでトランまで。
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トラン行きのバスの窓からの風景。
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エアコンの効いた綺麗なバスでトランまで2時間弱。(110バーツ=300円)
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トランの鉄道駅前。島々への船旅を手配してくれる旅行社や、バックパッカー向けの安宿が集中しているエリア。(K.K.TRAVELandTOURのおばちゃんが親切に対応してくれる)。
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名物のトラン・コーヒー(タイではゴッピーと発音。120円)。濃厚な味わい。
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何処へ行っても国王一家の写真が。屋台にも。
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人口7万位の小都市。付近の安宿へ(1.200円)。最近はWIFIが全盛で、ネットカフェなど探しても中々無い。
3/14早朝のトラン市街。
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駅付近の早朝市場にて。海や川が近いので、魚介類は豊富に市場に並んでいる。ナマズはタイ料理に良く出る。
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目新しい魚も。市場見物は飽きが来ない。
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タイは仏教国、托鉢の坊さんを囲んでお祈りの風景も。
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そして旅のメイン・イベント、ラオ・リアン島へ。トランから2時間のドライブで、マングローブの生い茂る入り江の桟橋へ。
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ロング・テールボートで河口から外洋に出る。海は穏やかで、遠く島影が。ラオ・リアン島だ!
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50分で島へ。唯一の浜に上陸。(トランから島まで800バーツ・片道)。少し高いが、これしか島に渡る手段は無い。
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浜辺の木々の中にテント村がある。
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昼食後、早速ボルダリング開始。岩場はテントから20mの距離。しかしクライマーの姿は見えない。
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鍾乳石ボルダー、俺の姿が見える?
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割り当てられたテント。石灰岩の半洞窟の中。
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テントの中、中々快適です。
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2時過ぎたら、岩場にクライマーが現れた。(暑くてその時間まではクライミングは無理)。アメリカから来たゲリー君とエンバさんのカップルの仲間に入れてもらう。
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ゲリー君はワイオミング州から来たバリバリの5.13クライマー。背中のタトウーが眩しい。
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エンバさんはニューメキシコから。ラオス~タイと一か月岩登りの旅を続けている。
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ルートはコルネの発達した30m近いスケールで(船上山の倍くらいの高さ)、5.10~5.13まであり、クライミングってこんなに面白いものか!と思わせる。
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俺も5.10+~5.11-辺りをリードし、全てフラッシュ。
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プロテクションの多くは、石灰岩の穴にロープの切れ端が巻いてあるだけ。ルートによっては、一本のボルトも無い。
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夕暮れのキャンプ場。一応自家発電で、明りと扇風機が使える。
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夕食。滞在者が掘立小屋に集まる。食事は決してVERY GOODでは無いが、こんな物か?(冷えたビールはあるが、ウイスキーやつまみ、果物など持参しても良いかも)。
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夜、外に出ると,満天の星空だ。
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3/15朝食は美味しかった。
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午前中シットオンカヤックを借りて、隣の無人島へ。(カヌーもシュノーケリングセットもクライミング用具も無料で使える。が、シューズ、チョークバッグ、チョーク、ハーネス、確保器ぐらいは持参した方が良い)。
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隣島の白砂の浜にカヌーを乗り上げて上陸。
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海岸の洞窟に入ったら、壁にしゃれこうべのマークが。海賊の宝でも埋まっていそうな雰囲気だ。実際この辺りの島々は、マラッカ海峡を通る船の航路に近いので、海賊の隠れ家としても使われていたのだ。
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漁師の船小屋が数軒立っているが、シーンと静まり返って人の気配は無い。
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誰もいない遠浅の海で泳ぐ。200mくらい沖に出て、やっと身長の深さになる。潜ると様々な形状の珊瑚と熱帯魚が。銛があれば獲り放題。
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再びカヌーに乗り、本島一周を試みる。150mくらいの大岩壁が聳え、マルチルートが幾らでも開拓できる。この反対側が我々のキャンプになる。
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岬を回ると波が高くなり、船首が海面から跳ね上がるが、カヌー体験はバッチリなので問題なし。
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キャンプ場に戻って、持ち込んだマンゴーの皮をむいてもらう。美味い!
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午後はクライミング。キャンプ場で働いてるミャンマーのお兄ちゃんに誘われ岩場へ。このお兄ちゃん、登り方が物凄く派手で、10m位はわざとランナウトするし、スタテイックに取れるホールドを、ランジで取ったりと怖くて見てられない。
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隣では、ドイツから来た女性二人組がTRを楽しんでる。
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ミャンマー兄ちゃんが隣のルート終了点から廻って掛けてくれた7a(5.11d)のルートにTRで挑戦する。出だしからムーブがある。核心は、くの字状の前傾クラックで、左足ヒールフックで、右足で如何に小ホールドを捉えられるかが鍵だ。最後の部分で手が張ってきたが、気合でデッドポイント。上手く指がエッジに掛り、オンサイト成功。(TRなのが悔いが残ったが、皆が祝福してくれて良い気分だった。
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ゲリー君は軽くリードで成功。お兄ちゃんはTRで残念ながらテンション。
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フランスから来てた女の子。両親は相当な実力者と見た。
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ゲリーたちは飽くことなく登る。これは赤色の実に綺麗な壁。
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人見知りで人の中に入っていけない俺が、簡単に友達を作れるクライミングってすごい!と思う。全く世界共通言語だ。
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夜、食堂の隅のベニヤ板のカウンターでミャンマーのお兄ちゃん達を相手に、ジントニックを飲む。俺の歳を聞いてポカンとしていた。
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3/16今朝も美しい夜明けです。
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美味しい朝食を食べて、
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キャンプ場に生えてる巨木の実、何でしょう?
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昨夜はグレードアップしたテント。
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夜ガサゴソ音がして、さてはサソリ?とビビリまくった正体は、蟹だった。
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もう1~2日居たかったが、ゲリー達も今日帰途につくというので、クライミングも無理と言う事で、俺も島を去る事に。
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昼過ぎ、ボートに乗り込む。
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遠ざかっていく島影が名残惜しい。
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★この島の情報は、「KOH LAO LIANG RESORT」で検索してください。俺の場合、一泊1500バーツ(3食付き、岩登り用具、シュノーケル用具、カヌー使用料が含まれている。)
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トランのバスターミナルでゲリー達とさよならし、俺は駅前のホテルへ。
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駅前の「1954CAFE」で夕食。今回の旅で最高に美味しい料理を出してくれた。ここは、インターネットも無料でやらせてくれる。
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夕暮れになると、駅前で夜市が始まった。凄い人出に混じって楽しむ。
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小エビと野菜のかき揚げを買って、傍の食堂に持ち込み、ビールで味わう。
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美味い!!
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ついでに鶏の串焼きも。
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タイの屋台でも人気の握り寿司。日本の1/3位の大きさで可愛らしい。芸術品です。
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3/17宿から見る夜明け。
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駅前で「ソンテオ」(乗合軽トラック)を捕まえバスターミナルへ。30バーツ。
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マレーシア国境付近の町、ハジャイまで、ミニバンで2時間。100バーツ。道は概して良く、運転手めちゃくちゃ飛ばす。窓の外は熱帯雨林のジャングル。
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ハジャイはタイ南部最大の都市で人口20万。(外務省の海外安全情報では、去年イスラム過激派による爆弾テロがあり、3人死亡、「渡航の延期をお勧めします」との事。しかし町は人であふれ、活気がある。テロ何処吹く風?って感じだ。(寺は中国風だ)。
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この辺りはイスラム世界の雰囲気濃厚。海が近いせいか、美味しそうな魚介類が並んでいる。
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ハジャイの中心部。
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ハジャイ駅。
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しかしゴミゴミした町の雰囲気は何処か馴染めない。やっぱり田舎が一番か?
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この町での楽しみはふかひれスープ。400バーツ。格別美味いかと言われると?しかし日本じゃ目玉が飛び出るくらいの値段だろうし、食べる気もないが。
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突然、店の前の道路に続々と警察官が。さては、テロか?と不安になるが、人騒がせな事に、ごった返す繁華街での警察のセレモニーだった。(テロリストへの警告行動の意味もあるんだろう)・
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3/18マレーシアにも足を踏み入れようかと思っていたが、どうも南部は、ピンと来るものが無い。今日から徐々に北へ向かう。駅前の食堂で、「センヤイ・ナーム」(太麺うどん、と言うか汁ビーフン)。これは何度喰っても美味い。(これにナンプラー、砂糖、唐辛子を掛けるのがタイ風)。
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ハジャイ駅でナコンシータマラート行きの切符(鈍行の3等車)を買う。4時間余りの距離で、37バーツ(100円)何だ!この安さは。JRも少し見習え!と思っていたが、後で思い知らされることに。
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まず列車の到着が1時間半遅れ。しかしホームで待つ人々はケロッとしている。「マイペンライ」(タイ語で、どうにかなるさ。気にしない)というタイ気質か?日本だったら全国ニュース物だ。
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座席は板張り。窓ガラスは無く、天井の扇風機もただの飾り。
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窓が無いのは、涼しくて合理的?
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イスラム系の小学校の遠足か、賑やかだ。子供たちはおやつに、浅草海苔を美味そうに食ってる。
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のどかな田園風景が続く。が列車行き違いの待ち合わせが1時間以上。止まると車内は暑さでグッタリする。
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結局ナコンシータマラートには4時間遅れで到着。疲れた。JRの正確さに脱帽です。
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人口12万余りの地方都市だが、疲れてて、早く宿を見つけて寝たい。
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やっと見つけた宿は1.200円、清潔な部屋。飯食いに出たら、酒が飲めないイスラム食堂ばかりでガックリ来る。
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3/19時間があれば、ゆっくりしたい町なのだが、朝のバスで出発。この町は非常に古く、8世紀ころまでは、「海のシルクロードの中継点として、インド洋側のトランと共に発展していた。(海のシルクロードとは、中国からヨーロッパへの海上交易ルートで、陸のシルクロードがラクダ等を使っての小規模交易なのに比べ、大型貨物が運べた。マラッカ海峡は浅瀬が多く、当時の航海技術では危険だったので、ナコンシータマラート~トランというマレー半島の狭い地形を利用した陸上コースが出来ていた。それと、1630年、かの有名な山田長政がこの地方の知事になり暗殺された町でもあるそうだ。
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ミニバスを利用して、2時間弱でスラータニーの町へ。
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ここからチュンポーンまでのバス乗り場が解らずウロチョロしてたら、近くのオッサンがわざわざ道案内してくれた。地方の人達は親切です。それと笑顔、これがタイの魅力です。
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幹線道路は整備が行き届いている。やはり列車よりバスの旅が早い。
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チュンポーンのバスターミナル。ここでプラチュアップキーリーカーンまでの切符を入手。
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ターミナルの食堂で魚カレー。40バーツ。
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2時間でキーリーカーン到着。町はずれの道路傍で降ろされる。居合わせたモーターサイ(バイクタクシー)の後部座席にまたがって町まで。この町は「地球の歩き方」にも載ってないが、想像通り、素晴らしい所だ。(人口28.000人)。
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宿の前が美しい海岸で遊歩道が伸び、観光客も少なく、全くの穴場です。少し北のフォアヒンも良いが、この町にボーッと数日滞在したら良いだろうな。
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ここは1941年12月8日、山下中将率いる帝国陸軍が、ハワイ真珠湾と同時作戦で奇襲上陸したタイの町のひとつだ。(マレー・シンガポール作戦)。街には日本軍に抵抗したタイ軍の記念碑があったりする。
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夕暮れ、海岸のレストランでシーフードと冷えたタイビール。
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夜の桟橋。ライトアップされて綺麗です。
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3/20朝、町の北にある猿山?に登ってみる。
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途中の石段には、猿が一杯。
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山頂で絵を描いてたら、ペットッボトルを取られた。
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豚の臓物の煮込み。味は濃厚だが、歯触りは不気味。南タイの人は好んで食べている。35度C、湿度80%以上の生活では、これが必要なんだろう。
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ミニバスで3時間、バンコクに戻ってきた。240バーツ。宿探しでウロウロ。やっとユースホステルを見つける。食堂でピザ。やはりバンコクの味は洗練されてる。
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3/21
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去年も訪れたイサーン料理店で東北タイの料理を注文。美味いです。
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そして夜のスワナンプルーム空港から帰国の途に。
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★帰って「KOH TAO」というDVDを観たら、ラオリアン島のクライミングがバッチリ出ていた。
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by kikunobu111 | 2013-03-23 14:27 | 店主のプライベート
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