木曾御岳(尺ナンゾ谷)登頂~スキー滑降 単独
5/4(水)5時に出発。大阪~京都で大渋滞に巻き込まれる。
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濁河温泉付近の登山口に着いたのは午後4:30.林道入り口にテント泊。
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5/5(木)4:30登山開始。このルートは「岐阜県の山スキールート」石川淳氏に紹介されてたマニアックなものです。御嶽山自体始めての山だし、このルートは登山コースでは無いので、ルートファインデイングが成功の鍵だと予想はつく。林道を下ると兵衛谷に出る。標高1.600m位。上流で渡渉と書いてあったが、現在鉄橋の建設中で、鉄骨の上を綱渡り状態で対岸へ。これは怖かった!雪の積もったのり面を四つん這いで超えると、シラビソ、大シラビソの密生した尾根だ。
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上俵山(2.077m)までは原生林の中、かすかに残るスキーの跡を探りながら、目印の赤テープを枝に結んで登る。
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上俵山を越え、コルから左の谷へ下る。8:20.
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谷を詰めると、10mの滝にぶつかり、右岸を巻く。滝の上で谷に戻るのが正解だが、解らずに左へ樹林帯の中を苦しいシール登行。かなり歩いて右手の谷にスキーの跡を発見。斜滑降で下りる。かなりの時間ロス。出発から既に5時間。次第に弱気になって来る。
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右の谷から新しい雪崩のデブリが本流まで押し出している。標高2.200m。頂上まで残り800m。引き返そう、と言う気持が次第に高まってくる。それでもと思い、谷の屈曲点まで。
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ここでシール登行を止め、犬の散歩みたいにスキーを紐で引きずって運んでみる。急に楽になった。
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2.400m付近で継母岳2.858mが右手上方に見えてくる。この辺りから、歩数を数えながらの前進。50歩登っては一息入れる。(歳かなー?)
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しかし谷は次第に広がって高山らしい雰囲気に包まれる。
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登って来た谷の向こうに加賀白山が。
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正面に山頂が見えてきた。2.700m付近にスキーをデポ。残りはエトモの朝日山に登る位だ。射程距離内に入ったか?
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2.800m付近で雪面が凍ってきたのでアイゼンを装着。最後の頑張り、リュックも置いて、40度位の急斜面を慎重に登る。
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午後1:40頂上。9時間の登りだった。幸い天気に恵まれて登頂を果たす事が出来た。
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遠くに南アルプスの連山が。3.000mの眺め。
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一人の登山者も見かけない静かなコースです。5分も留まらずに下山開始。急斜面をミスしない様に下降。2.700mでスキーを履いて、今シーズン最高の山岳滑降を満喫!
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楽しい時間はアッという間だ。上俵山へのキツイ登り返しを終え、解り難い原生林の中、枯葉や枯れ枝の上を滑り降りる。林道まで200mくらいでGPSを見ると、コースから外れている。どうせ林道に出るだろうと、熊笹の中を強引に下る。夕日に照らされて、かなりあせりだした頃、林道に出た。最後に恐ろしい鉄骨渡り。裸足になる。
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午後6:30、車まで戻る。14時間の厳しい登山でした。累積標高差1.800m。そのまま夜道を高山市までドライブ。
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登り口部分の軌跡が消えています。連休、快晴の3.000m峰で一人の他山者にも会わない静かな1日でした。
by kikunobu111 | 2011-05-07 08:07 | 店主のプライベート
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